2019.08.30

韓国・成均館大学校及び中国・山東大学において、サマースクールが開催されました。

7月の長崎大学でのインフラに関するサマースクールの開催に続き、8月には韓国・成均館大学校(8月10日から8月21日)および中国・山東大学(8月11日から8月25日)において、インフラに関するサマースクールが開かれました。長崎大学からは工学部の社会環境デザイン工学コース及び情報工学コースの3年生と4年生の9名が参加しました。これらの実績により、三大学からの令和元年度サマースクールに参加した学生の総数は67名に及びました。

成均館大学校でのサマースクールは今回が3回目、山東大学では2回目の開催となります。成均館大学校ではインフラに関する特別講義において、専門分野の理解を深めることが出来たようです。さらに、午前中はハングル語を学び、午後からチマチョゴリの体験、南大門観光や、チャンキョンギュン、南ソウルタワー、韓国戦争記念館、イテウォンや東大門市場などの見学が行われ、様々な韓国の文化を体験することが出来ました。先に開催された長崎大学のサマースクールに参加した韓国の学生達とも旧交を温め、より一層交流を深めることが出来たようです。とりわけ、英語力に関しては、中国・韓国の学生達の基礎能力の高さに驚かされ、良い意味で刺激を受けたようでした。

山東大学では、例年通り青島キャンパスと済南メインキャンパスにそれぞれ一週間ずつを滞在させて頂きました。一度の留学で二つの異なるキャンパスでの交流を体験し、様々な分野のインフラ特別講義を受講できました。さらに、インフラに関わる現場見学としては、トンネル工事現場やセメント工場等を訪問しました。また、中国ならではの文化体験や書道、太極拳等も体験させて頂き、日本人の学生達は大変喜んだようです。

「日本にいるだけでは体験できないようなことが体験できた」、「最初の海外留学で緊張したが韓国と中国の学生がたくさん話しかけてくれて直ぐに馴染むことができた」、「様々な人に色々なチャンスや経験を与えることができると思うので是非こういった留学の機会を増やしていただきたい」、「成長してもう一度留学に行きたい」等の嬉しい感想が報告されました。さらに、「海外学生との英語力・行動力の差を痛感した」、「リスニング能力の力不足で英語が聞き取れなくても解らないことは進んで聞きに行く」、「英語ができたら世界が広がるので、もっと英語力を高めたい」等、学生達にとっては、語学力だけではなく、グローバル化の必要性などにもかなり大きな刺激を与えたものと確信しています。

このような留学の機会と外的な刺激を活用して、グローバル人材に向かって英語基礎力のアップを図ってもらえれば幸いです。今後はレポートの提出に併せて、学内での留学報告会の開催を予定しています。


2019.08.18

山東大学青島キャンパスで第11回キャンパス・アジア 担当者会議が開かれました。

2019年8月18日に、3大学によるキャンパス・アジア事業に関する第11回担当者会議が中国・山東大学青島キャンパスで開催されました。長崎大学からは、夛田彰秀教授をはじめとする6名が参加致しました。さらに、山東大学土建与水利学院や環境与工程学院の関係者多数、成均館大学校の水資源専門大学院の田庚秀教授をはじめとする5名の参加がありました。

この会議では多様な議題が審議されました。特に、2019年度の学生派遣・受入の確認および実施状況、「インフラ維持・管理・マネジメント技術」カリキュラムの進捗状況、ダブル・ディグリー制度に基づく修士論文の審査方法等、盛り沢山の議題について協議が行われました。続いて、山東大学から、中国教育部実施のモニタリング+に関する最終評価の報告がなされ、本事業の今後の展開について活発な意見が交わされました。また、会議終了後には、2018年度のDD派遣学生と指導教授との間で綿密な打ち合わせが実施されました。

2019年度は、サマースクール、DD制度に基づく長期留学および単位互換制度に基づく短期留学を含めて、3大学全体で62名が当該事業に参加し、交流を深めながら各国のインフラ維持管理・マネジメントについて学んでいます。

また、2020年度に3大学が「インフラ維持・管理・マネジメント技術」講座を共通科目として開設することに合意し、各大学がお互いに他大学の先生を招聘して特別講義を開くなど準備をしていくことが了承されました。何より、2019年度に修了を迎えるDDプログラムへの参加学生達の論文審査に関連して各大学の審査時期、審査の条件、審査の実施方法などをお互いに確認し合いました。

本事業の目玉であるDD制度に基づく学生達の2編の修士論文の執筆と最終試問会での質疑応答および就職先での活躍に期待が寄せられます。