2020.01.22

三大学においてインフラ共通科目の講義を開講致しました。

本事業の目玉であるダブル・ディグリープログラムの一環として、日中韓の三大学でインフラに関する維持管理の共通科目を設ける取り組みを検討してきました。2018年度より長崎大学と山東大学の間において、当該の共通科目が試行的に実施されました。2019年度は成均館大学校も新たに加わり、三大学間で教員の相互派遣に基づき当該の共通科目の開講が可能となりました。とりわけ、各大学では新設科目の規則が大きく異なるため、まずは単位を発行せずに「特別講義」としての位置づけで2019年度はスタートできました。

両大学での学生の反応は良好で、数多くの学生が履修登録して聴講したと報告を受けています。中国・山東大学では、2019年5月に当該科目を開講した際に、長崎大学で7月に開催するサマースクールに参加する学生達にも受講してもらいました。長崎大学では既存の16回の「インフラ維持管理・更新・マネジメント」講義の中、三回を2019年12月に山東大学の楊先生、1月には成均館大学校の崔先生にそれぞれ担当して頂きました。最終年度となる2020年度には、三大学共通の授業名称と講義科目の内容を決定し、相互に教員を派遣することで三大学において毎年開講していく予定です。

当該のインフラに関する維持管理の共通科目は、共通のルールの下で「教育の質を保証する」ために不可欠であることを三大学が相互に認識した上での開講となっています。今後は、キャンパス・アジア事業に係わる三大学の先生方もますます、日中韓のインフラ整備の現状や維持管理技術に関する情報等の共有を積極的に行って頂き、国際的な見識のあるインフラ技術者の輩出にご貢献頂ければと願うばかりです。