2020.08.27

中国教育部によるキャンパス・アジア事業に参加した日中韓の学生へのインタビュー会談が開催されました。

2020年8月27日に、中国教育部によるキャンパス・アジア事業に参加した日中韓の留学生を対象としたインタビュー会談がZoomにて行われました。インタビューを受けたのは、山東大学から李想さん(DDプログラムで成均館大学校に1年間滞在、DD学位を取得)、成均館大学校からOH Yeoungrokさん(短期派遣で長崎大学に半年間滞在)、長崎大学から石津綜大さん(短期派遣で山東大学に半年間滞在)の3名でした。インタビュー会談の進行役を担当したのは、2019年度に山東大学で開催された「キャンパス・アジア・モニタリング+」の審査員であった北京大学国際関係学院副院長の藩士明さんをはじめとした3名の関係者でした。

インタビューでは、先ず藩先生よりキャンパス・アジア事業について、または学生達が実際に経験したことについて、一人一人に質問がなされました。なお、質問の内容については、概ね以下のとおりです。
・キャンパス・アジア事業に参加した理由
・異文化体験とその理解度について
・各学生が滞在した国、町、大学や地域についての印象
・滞在したことで気づいた自国との大きな相違点(もしあれば)
・各学生が所属する大学と派遣先大学とを比較して、異なること
・滞在先の教員や学生との間での興味深い出来事または楽しかった経験
・キャンパス・アジア事業下での取組やイベントでユニークまたは特別だと思う点について
・キャンパス・アジア事業に参加したことで自分自身(性格)にとって有益となった点があれば
・就職活動において当該事業に参加した事が有益となったか
・キャンパス・アジア事業に参加して経験した事が各人のキャリア構築に影響を及ぼしたか
・キャンパス・アジア事業に参加した事で専門的な分野で個人的に成し遂げたことがあれば
・現在でも連絡を取り合っている派遣先大学の教員、学生はいるか
・東アジアに住む人間として、アジア諸国に対する新たな認識とは

3名の学生はそれぞれの留学先で体験したこと、学んだこと、今後の進路やキャリアについて、中国語・英語・日本語を交えながら回答してくれました。今回の留学体験が各学生にとって大変有益であったこと、また現地の学生との交流が想定していたより少なく残念であったことなど共通した感想等も紹介してくれました。


2020.08.18

ダブル・ディグリープログラムに基づく受入留学生3名の成果発表会が行われました。

2020年8月18日には、本事業の目玉となるダブル・ディグリープログラム(以降、DDプログラムと略記する。)に基づく中国・山東大学から初めて受入れた3名の外国人留学生(大学院生)による成果発表会が実施されました。今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、Zoom会議を使用してオンラインでの開催となりました。学生達の指導教員のみならず、本事業に関わる先生方や事務職員も参加しました。

3名の外国人留学生は、一年間に渡る長崎大学での留学生活を振り返り、本学で経験した勉学・研究に関すること、長崎を代表する料理や宿舎での日常生活に関すること、長崎という街の印象および長崎以外の都市まで足を運んだ国内旅行等について、数多くの写真を交えながら語ってくれました。特に、この一年間を通して修士論文に関わる研究活動や得られた成果、論文の進捗状況等について報告してくれました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響が留学生活に著しく影響を及ぼしており、対面からオンライン講義に代わるとともに、校外活動や現場見学、日本人学生との交流も充分にできなかったようです。

また、アンケート調査では、すべての項目においては「満足」、あるいは「概ね満足」との回答を得ており、「研究テーマ」や「履修科目数」、「指導教員とのマッチング」及び「研究体制」等の研究活動といった項目で、高い満足度を得る結果となりました。当該事業下での留学を通じて、自分自身の変化や、日本での博士後期課程への進学等を考える機会を得て、長崎大学へ留学してよかったと思ってもらえた様です。関係者として本当によかったと思っております。

最後に事業担当責任者の夛田教授より、3名の留学生に対して「労いの言葉」を掛けて頂きました。長崎大学での留学経験が彼らの生涯の財産となり、帰国後も三カ国のインフラ関連の架け橋として社会に貢献してくれることを願っています。DDプログラムの学生達は2021年3月末日に本学を修了予定です。今後も指導教員の先生とも密に連絡を取りながら、修士論文を完成させていく予定です。なお、修士論文に関する試問会と最終試験は長崎大学で2月下旬に予定しておりますが、今後のコロナ感染症の状況次第により、オンラインでの開催に切り替わる可能性もあります。