2019年度に受入れたDD学生3名を対象とした修士論文の試問会を開催致しました。
長崎大学では2019年度に山東大学から第一期のDD学生として大学院生3名を受入ました。この度は、長崎大学大学院工学研究科規定に基づく修士論文に関する試問会が長崎大学文教キャンパスで開催されました。本来であれば、当該学生3名には留学先であった長崎大学に戻って来てもらい、日本人学生と同様に対面での修士論文に関する試問会に出席してもらうことになっていました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、Zoomによるオンラインでの参加となりました。さらに、3名の山東大学の指導教員も副査として来日して当該試問会に参加する予定でしたが、同じくZoomによる参加となりました。社会環境デザイン工学コースの曹文正さんと韓子又さんの試問会は2021年2月19日に、国際水環境工学コースの陳琛さんの試問会は2021年2月22日に開催されました。
当該学生3名は、パワーポイントで作成した資料を用いて流暢な英語による発表を行いました。その後、質疑応答がなされ、副査として参加した山東大学の指導教員の先生からも質問をして頂きました。お陰様で3名ともに合格の評価をいただきました。
これまでにDDプログラムの運用方法については、三大学間で様々な協議が行われてきました。それぞれの大学での学則に沿って論文審査を行うことになります。特に、長崎大学では「教育の質の保証」の観点から、山東大学の先生(指導教員)を論文審査委員会に加えることによって教員間等の連携強化にも繋がっているものと思います。DDプログラム下の修士論文に関する試問会という新しい試みでしたが、成功裡に執行できたものと自負しています。
DDプログラムに基づく長期留学は、修士課程2年の間に一年間海外での留学を通して、派遣先大学で講義を受講するだけでなく、修士論文に関する研究活動を行い、二編の修士論文を完成させないといけない等、大変ハードルが高い内容に設定されています。特に、2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大により、学生間の交流や文化活動、大学での研究活動にも大きな影響が及びました。当該学生3名は、長崎大学の修士号を取得した後は、山東大学でも修士号を2021年6月に取得予定です。その後は、また日本の国立大学の博士後期課程に進学したいという希望を持っていると伺っています。DD学生として当該学生3名を受入れた長崎大学としては、大変嬉しく思っています。これからの当該学生3名の活躍が大変楽しみです!