第4回 世界展開力強化事業 インフラ人材育成コンソーシアム会議の開催
さる12月6日、中国・山東大学において第4回インフラ人材育成コンソーシアム会議を開催しました。今回のコンソーシアム会議には、本学から蒋宇静副学長をはじめとする7名、中国・山東大学副学長の呉臻氏ら十余名、韓国・成均館大学校2名、ラオス国立大学2名、およびシンガポール南洋理工大学1名の5大学の関係者らがハイブリッド形式で参加しました。
冒頭の各大学による挨拶では、「世界展開力強化事業」の国際インフラ人材育成におけるこれまでの歩みを振り返り、修士・博士のダブルディグリー・プログラムおよび短期交流プログラムの拡充、単位互換制度の導入など、日中韓3大学間での人材育成システム構築に大きく貢献してきたことを評価するとともに、国際コラボレーション・ラボラトリー設立に伴う大学間の研究協力や教員交流の活性化など、より一層の協力と事業の発展に期待を寄せる声が上がりました。
本会議では、2024年度の事業の成果を振り返るとともに、2025年度の計画について話し合いが行われました。具体的には、①日中韓ダブルディグリー・プログラム(DD)の派遣強化、②ハイブリッド型短期留学プログラムの実施計画、③ASEAN拡張型短期留学プログラムの展望、④国際コラボレーション・ラボの活動の一環として国際シンポジウムと同窓会イベントの開催など、来年度の事業計画につき各大学との合意が得られました。さらにラオス、シンガポールを含むASEAN拡張型短期留学プログラムについては、長崎大学は引き続きラオス国立大学との学生受入・派遣、および南洋理工大学への学生派遣を行っていく計画であることを報告しました。
本会議後には、大学間の研究交流促進を目的とした「第2回研究交流発表会」が山東大学主催により行われ、本学からは板山朋聡教授、瀬戸心太准教授の2名が各々の研究成果を紹介しました。
インフラ分野におけるグローバル人材育成に向け、日中韓の大学が互いに協力し取り組んできた「世界展開力事業」も2026年3月には第3モードが終了します。最終年度となる2025年度は、本事業の集大成とすべくより一層の充実を目指し、引き続き5大学間で緊密に連携しながら、円滑かつ着実に事業を進めていきたいと思います。