2025.09.30

ハイブリッド型短期留学プログラムを実施しました

2025年7月12日より、長崎大学、山東大学(中国)、成均館大学(韓国)、ラオス国立大学、南洋理工大学(シンガポール)の5校による「ハイブリッド型短期留学プログラム」が実施されました。本プログラムは、グローバルに活躍できるインフラ人材育成を目指す「キャンパス・アジア・プログラム」の一環で、参加学生は韓国→中国→日本と、各大学でのプログラムを通して各国のインフラ事情や異文化への理解を深めることを目的に実施されています。プログラム内容は、①オンライン講義 (7/12-8/2)と ②各大学での現地プログラム (8/9-8/26) を組み合わせたハイブリッド型で、本年度は4大学から計38名(長崎14名・成均館11名・山東11名・ラオス2名)が参加しました。また昨年度に引き続き、長崎大学からラオスおよびシンガポールへの学生派遣(各2名)も実施し、ASEANを交えたより広域での活発な学生交流が実現しています。



各大学でのプログラムでは、特別講義や現地語講座、文化体験、市内ツアー、インフラ現場視察等が実施されました。長崎大学ではダムや高速道路高架橋、トンネル等のインフラ工事現場を視察する諫早・佐世保・平戸への1泊旅行や、キャンパス・アジア同窓生との交流セッションも実施しました。プログラム最終日には成果発表会が行われ、実渡航留学とグループワークを重ねながら活発な学生交流を行ってきた成果を各グループが発表し、それぞれの学生にとって有意義なプログラムとなりました。



また昨年に引き続き、日中韓の交換留学プログラムの枠組みをASEANに拡げ、長崎大学から南洋理工大学(シンガポール)およびラオス国立大学へ各2名派遣しました。シンガポールでは、南洋理工大学への訪問および施設見学に加え、五洋建設株式会社様の協力のもと、インフラ建設現場でのインターンシップ研修(3日間)に参加し、大学間交流のみならず海外でのインフラ建設現場を肌で体感することができたことは、学生の今後の進路選択にも大きな影響を与えうる有意義な経験となったようです。



さらに長崎大学2名・成均館大学1名が参加したラオス国立大学プログラムでは、①各大学の学生によるプレゼンテーション、②インフラ講義、③建設現場視察、④市内視察等、のプログラムを通してラオスのインフラ事情への理解を深めるとともに、ラオス学生との交流を通して現地の文化・人々に対する理解を深めることができました。



ASEAN地域を含む5大学間で交流を重ねてきたキャンパス・アジア事業第3モードも2026年3月で終了となりますが、これまでプログラムの継続的な検証・改善を行うことにより、より質の高いプログラム内容と活発な学生交流の機会を提供することができ、第3モードの集大成としての成果を残すことができました。