CAMPUS Asia Winter Short Term Exchange Program in NAGASAKIを実施しました。
1月15日から26日まで、韓国・成均館大学校から学生を6名、特別研究学生として受入れ、CAMPUS Asia Winter Short Term Exchange Program in NAGASAKIを実施しました。
初日の15日にオリエンテーションを行い、担当教員から全体的なプログラムとスケジュールについて説明がありました。各学生が自己紹介とプログラムに対する抱負を述べ、同席した国際コーディネーターと顔合わせしてオリエンテーション終了。午後、コーディネーターからこの先約2週間、日本での生活で知っておくと便利な日本語会話や情報について説明がありました。
2日目からはインフラ維持管理に関する特別講義を受け、日本文化体験では長崎の代表的な料理の一つであるトルコライスを作って試食しました。韓国で日本のとんかつが大変人気であると聞いた講師の先生の計らいにより、トルコライスに決定されたとのことです。学生たちに大変好評で、楽しく有意義な体験だったとの感想でした。
講義室での講義以外に現場見学を実施しました。雲仙市では、1990年から始まった雲仙普賢岳の噴火活動による被害からの復興を雲仙災害復興記念館で学び、火砕流が流れ下った跡が残るむき出しの山肌を見て被害を実感しました。また、熊本市と阿蘇市では、2016年の熊本地震で被害を受けた熊本城で、いまだに修復が完了しない石垣や建物の壁の被災状況を見学し、熊本地震震災ミュージアムではガイドの方から詳細な説明を聞きながら、震災遺構として保存されている旧東海大学阿蘇キャンパスの校舎やすぐそばの亀裂の入った地面を見て地震の威力や恐ろしさ、それから耐震補強工事の大切さを知ることができました。その後、現在も活発な活動を続けている阿蘇中岳火口見学をし、また、インフラ建設現場の一つとして、熊本地震からの復興を語るうえで欠かすことのできない新阿蘇大橋も、間近で見ながら引率の先生の説明を聞きました。
3名ずつ2グループに分かれて研究室活動も行いました。社会環境デザイン工学コースの水圏環境研究室と土木構造研究室に配属され、各研究室の教員の指導の下で所属する学生たちと一緒に実験や解析、体験学習を行いました。
今回のプログラム中、長崎大学の学生で過去にキャンパスアジアのプログラムに参加した同窓生と交流する時間もありました。短時間の交流でしたが、長崎側の学生がカステラ屋さんを案内したり、夕方中華料理店に行ってちゃんぽんを食べながら、互いの国の食事の時のマナーの違いについて語ったり、長崎大学の学生がハイブリッド型短期留学プログラムで韓国を訪れた時の様子を、写真を見せながら語り合うなど、相互の文化を学び親睦を深める良い時間となりました。
1月26日に、今プログラムの締めくくりとして成果発表会を行いました。成果発表会には,韓国から3名の先生が参加されました。研究室に配属された3名1組で2グループの発表が行われ、PowerPointで作成した資料を示しながら、期間中に学んだことや感想について発表しました。各学生は学内での活動も熱心に取り組みましたが、一日の終了後や週末も市外の施設を訪ねるなどいろいろなところへ行き、活動的に行動して長崎での滞在を満喫していたことが伺えました。
今回のプログラム実施によって、キャンパスアジアの事業内容が韓国の学生に広く知られ、他のプログラムにも多くの学生が参加するようになることを期待しています。