2月27日(月)工学研究科において、2021年に採択された「大学の世界展開力強化事業」の第2回コンソーシアム会議及び第1回国際シンポジウムを開催しました。
今回のコンソーシアム及びシンポジウムには、本学と中国・山東大学、韓国・成均館大学校、シンガポール・南洋理工大学、ラオス・ラオス国立大学の5大学の関係者らがハイブリッド形式で参加しました。2月27日は成均館大学校から教員9名・学生11名、ラオス国立大学から教員2名が来日し、山東大学及び南洋理工大学はオンラインで参加しました。
午前中は第2回コンソーシアム会議を開催し、松田浩工学研究科長を始めとした5大学の代表者から挨拶の後、鈴木誠二准教授が2022年度活動実績の報告、2023年度活動予定の提案し、意見が交わされました。
長崎大学 松田 浩 工学研究科長の挨拶
成均館大学校 Kyung Soo JUN 水資源専門大学院長の挨拶
また、5大学間で共同設置する「国際コラボレーションラボラ」について、西川貴文准教授が大学間の研究資源の共同利用、共同研究、特別講義の開催などのコンセプトを提案し、各大学の賛同が得られました。今後は、学生のみならず教員間の交流を活発化し,Joint research seminar や国際シンポジウムを開催していく予定です。さらに、これに関連して東京大学大学院工学系の長山智則教授による基調講演が行われました。
今後も5大学間で協力しながら、円滑かつ着実に事業を進めていきたいと思います。
西川貴文准教授の説明
長山智則教授の基調講演
コンソーシアム会議の様子
参加者全員による記念写真
午後からは「国際コラボレーションラボラ」の一環として、第1回国際シンポジウムが開催され、延べ60人以上が参加しました。今回のシンポジウムの特徴としては、本事業の同窓会組織を活用するところです。運営メンバーは第2モードの同窓生(DD学生2名及び現役の学生6名)が参加し、研究発表やシンポジウムの運営・企画を行いました。
オーラル発表は、2部屋に分かれて23名の学生が、対面あるいはオンラインで研究成果の発表をしました。10分間の発表をした後に5分間の質疑応答の時間が設けられ、活発な意見交換が行われました。また、同時にポスター発表も開催され、10名の学生の研究成果が特設HP上でオンライン配信されました。
学生たちの発表の様子
受賞式の様子
参加者による集合写真
シンポジウム運営委員会のメンバーからコメントを紹介します。
シンポジウム運営委員会リーダー
工学研究科システム科学専攻 博士後期課程 曹 文正さん
私はこのシンポジウムに参加できたことをとても嬉しく思います。このシンポジウムは、アジア各国の研究者が異なる分野で研究を行い、交流し合う貴重な機会であり、多くのインスピレーションやアイデアを得ることができました。また、この場を通じて、日本の研究者が自信と専心を持って取り組んでいる姿勢をアジア各国に向けて発信できたことも大変嬉しく思います。
このシンポジウムがスムーズに開催されるように、長崎大学と工学研究科の先生方から多大なる支援を受けました。そのおかげで、私たちは有意義な時間を過ごすことができました。心から感謝しています。今後も、学校がこのような活動を増やしていただけることを願い、また長崎大学の学生たちも参加できる機会が増えることを期待しています。
シンポジウム運営委員会メンバー
工学研究科情報工学コース 博士前期課程 竹下 真帆さん
私は今回のシンポジウムは、ポスター発表に参加するとともに運営委員会メンバーとしてZoomの管理や現地で発表する学生のお世話などを担当しました。私の専門は情報ですが、ポスター発表は他の専門の方の意見を聞ける貴重な機会となりました。キャンパス・アジアプログラムをより多くの人に知ってもらい、参加してもらえたら嬉しいです。
長崎大学工学研究科のキャンパス・アジアプログラム「アジアの大学間連携による持続的社会基盤整備を支えるグローバル人材育成事業」におて、韓国の成均館大学校と中国の山東大学とダブル・ディグリープログラムを実施しています。
令和5年度の成均館大学校とのダブル・ディグリープログラムの募集を開始します。令和5年度4月入学予定者が対象となります。
ダブル・ディグリープログラムとは、長崎大学と海外の大学の両方で学び、修了時に二つの学位を取得するプログラムです。このプログラムは,長崎大学で1年間学習し,成均館大学校に1年間留学します。渡航費や滞在費等の必要経費はほぼすべて負担します。この機会に,海外留学にチャレンジしてみてください。
令和5年度の学生の参加者募集要項はこちら
詳細な内容については、こちらまでお問合せください。
Email: campus_asia@ml.nagasaki-u.ac.jp
9月初旬に中国の山東大学から1年間留学予定のダブル・デイグリー留学の学生3名と韓国の成均館大学校から6カ月の短期留学の学生1名が長崎に到着しました。
9月5日にオリエンテーションが行われ、長崎大学の概要や今後の長崎大学での授業スケジュール、教員が紹介されました。さらに、国際コーディネータからによって、日本において日常生活を送っていく上で必要な諸手続きや注意事項などについて詳細に説明されました。
10月からの講義をスムーズに受講できるように、9月中に留学生全員を対象とした入学前教育プログラムを実施しました。主に初級レベルの日本語研修に加え、日本の生活に馴染んでもらうために、日本人学生とのレクリエーションも実施しました。今後は、日本のインフラ建設現場の視察も計画しており、こういった取組みにより、本学での教育・研究が有意義なものとなるように全力でサポートしていきたいと考えています。
第3モードから追加された「ハイブリッド型短期留学プログラム」がいよいよ8月から始まりました。このプログラムは,オンラインと実渡航を融合させた留学を通して,異文化や他国のインフラについて見識を深める,キャンパス・アジアプロジェクトの目玉の一つです。
今年度は新型コロナの影響を考慮しつつ、オプションとして実渡航とオンラインによる講義・演習を計画していて、中国・山東大学、韓国・成均館大学校、日本・長崎大学、シンガポール・南洋理工大学及びラオス国立大学から約30名の学生が参加し、延べ34回の講義を予定しています。
8月21日から26日に、成均館大学校から学生6名・教員5名及びラオス国立大学から学生2名・教員1名が実際に長崎を訪れました。第2モードのキャンパスアジア同窓生2名も参加・協力し、学生参加型で実渡航内容の企画・運営が実施されました。学生間の交流会では、英語によるインフラの整備状況の紹介や、同窓生卒業後の活動状況等を照会し、市内現場見学も長崎大学学生の企画の下,実施されました。現場見学では、本明川や雲仙普賢岳災害復旧工事現場、雲仙災害復興記念館等のインフラ建設現場の視察を実施し、日本のインフラ社会的背景及び日本の文化を理解する機会となりました。教員間の交流会では、事業の概要、進捗状況や今後の学生交流の課題などについて活発な意見交換が行われました。
一方,9月8日から9月15日に、シンガポール南洋理工大学に4名、9月14日から9月19日に、韓国成均館大学校に3名の学部生・大学院生が実渡航留学を実施しました。
シンガポール留学では、市内の近代的なインフラ施設を見学し,計画的に進められた都市計画について学び,南洋理工大学では,大学院博士課程の学生と意見交換をすると共に,最新のインフラに関する実験施設や研究室の見学を行いました。
韓国留学では、インフラ関連施設の康川洑と忠州ダムを見学し、文化体験はソウルの古宮、景福宮や古い町、北村を回るとともに,成均館大学校と水原華城を見学しました。今回の留学では意欲的に異文化について学び、成均館大学校や山東大学のキャンパスアジアに参加している学生たちとも積極的に交流し,有意義な経験を積めました。
残念ながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け山東大学の学生は実渡航に参加できませんでしたが、実渡航を行った長崎大学と成均館大学の学生から情報の提供を受けました。本プログラムでは、成果発表会が計画されており、学生たちがオンライン講義や実投稿留学を通じて経験したこと,学んだことを発表する予定にしています。
今回の参加学生が今後,「ハイブリット型短期留学」や「ASEAN拡張型短期留学」、「日中韓ダブル・ディーグリープログラム」などへ参加することを期待しています。
8月18日に第3回キャンパス・アジア事業に関する実務担当者会議がオンライン形式で開催されました。山東大学、成均館大学校、南洋理工大学及びラオス国立大学の実務担当者をはじめ、長崎大学大学院工学研究科の教職員が参加し,活発な意見交換を行いました。
この会議では、5大学間の学生交流協定について重点的に議論され,今年度中には、5大学間で協定を締結することが合意されました。また、「日中韓ダブル・ディグリープログラム」及び「ハイブリッド型短期留学プログラム」の交流人数,進捗状況や問題点等について、意見交換が行われました。特に、初めて開催する「ハイブリッド型短期留学プログラム」には、予定よりも多くの学生が参加し、彼らは参加意欲が高く、非常に良いプログラムになっています。さらに、今年度には「国際コラボレーションラボラトリ」の開設に向けてスケジュールが確認され、来年2月開始に向けて本格的に始動しました。
大学の世界展開力強化事業の1プロジェクトとして、未来の留学生の英語力UPを目的に令和4年6月から英語スキルアップ講座を開講しました。対象者は,将来海外に留学したい,海外で働きたいと考えている工学部・工学部研究科の学生です。もちろん,純粋に英語力を上げたいと考えている学生も対象です。
毎週水曜日の5校時に,国際コーディネータが講師となり,TOEICのリスニング・リーディング対策を30分間,残りの1時間でNHK Worldや,CNN,BBC,TED Talkなどの番組を利用して,リスニング・解説・ディスカッションを実施しています。特にテーマは,技術や、社会問題、文化、時事ニュースだけでなく,アニメやスポーツなど参加している学生が自ら興味があるものを取り上げています。
非常にアットホームでフレンドリーな講座となっています。海外に留学をしてみたいけど「全く英語を聞き取れない」,「言いたいことを英語で説明できない」,「恥ずかしくて英語で発言する勇気がない」と思って二の足を踏んでいる人には最適の講座です。なんといっても無料です。
この講座は,年間を通して実施する予定です。興味がある人は是非とも参加してください。
お問い合わせ:世界展開力強化事業事務局
campus_asia@ml.nagasaki-u.ac.jp
工学部3・4年生、工学研究科大学院生を対象として、7月末から10月末までの毎週土曜日の午前中にオンライン留学を約30コマ、韓国・シンガポールへそれぞれ5日程度の 実渡航を伴った留学を予定しています。
詳しくは、留学参加を希望・検討している学生に説明会を4回実施します。
① 7月7日(木) 12:10~12:40
② 7月8日(金) 16:10~17:10
③ 7月11日(月) 12:10~12:40
④ 7月13日(水) 12:10~12:40
【事前登録URL・QRコード】
https://forms.office.com/r/BiKMPFmFFU
ご参加をお待ちしております。
令和3年度11月に採択された工学研究科「大学の世界展開力強化事業」の初めてのコンソーシアム会議が3月24日にオンライン形式で開催され、本事業が本格的に始動しました.第2モードから続く3大学(日本・長崎大学、中国・山東大学、韓国・成均館大学校)に加え、シンガポールの南洋理工大学及びラオスのラオス国立大学の5大学から総勢40人以上の関係者らが参加し、盛大なスタートを切りました。
コンソーシアム会議では、長崎大学大学院工学研究科と山東大学土建与水利学院・斉魯交通学院・環境科学与工程学院及び、成均館大学校水資源専門大学院・建設環境工学院との間で「アジアの大学間連携による持続的社会基盤整備を支えるグローバル人材育成事業に関する協定」が新たに締結されました。また,これに基づき学生交流協定の覚書も同時に締結されました.今年度中には、南洋理工大学及びラオス国立大学を加えて、5大学間による締結を予定しています。
コンソーシアム会議の冒頭では、長崎大学の伊東理事が挨拶をし、グローバル人材育成プロジェクトの成功への意気込みを述べました。その後、山東大学の副学長韓聖浩、成均館大学校水資源専門大学院の田庚秀研究科長、南洋理工大学土木環境工学部、ラオス国立大学工学部の関係者らが挨拶をされ、キャンパス・アジアプロジェクト第3モードの実施と5大学の連携強化に向けたそれぞれの抱負が語られました。