2018.08.30

第8回キャンパス・アジア事業に関する担当者会議及び三大学による合同外部評価委員会が開催されました。

8月30日、第8回目のキャンパス・アジア事業に関する担当者会議が韓国・ソウルで開催されました。長崎大学大学院工学研究科からは、夛田彰秀教授をはじめとする4名が参加致しました。さらに、山東大学土建与水利学院や環境与工程学院の関係者、成均館大学校水資源専門大学院田庚秀研究科長をはじめ担当者が集まりました。

この会議では、主に平成30年度に実施予定のモニタリング+に対応するため、三大学の関係者が集まり、今後必要な資料完成に向け、詳しく協議が行われました。

さらに、キャンパス・アジア事業に関わる「教育の質保証」を担保するために、三大学による合同の外部評価委員会の開催が必要不可欠と考え、今回は三大学の合同外部評価委員会も開催することになりました。外部委員としては、韓国中部大学校の土木分野のLee教授、成均館大学校工学部(化学工学)のLee教授、山東大学のQilu交通学院の劉教授と常准教授に来て頂きました。

合同の外部評価委員会では、山東大学の韓副院長から本事業の背景、これまでの三大学による取り組み状況及び今後の課題等について、説明がなされました。外部評価委員からは、三大学が提供する英語によるインフラ専門科目と大学での実習科目や現場見学の増加、学生の満足度調査の継続性、及び三大学間の教員交流の必要性等について貴重な意見を頂きました。

また、午後から開催された担当者会議では、国際共同教育プログラムの質の向上のために必要不可欠であるモニタリング+を通して、三大学が協力し実施してきた事業内容をいったん立ち止まって振り返る良い機会であることが確認されました。さらに、本年度からダブル・ディグリー制度に基づく長期留学の制度によって、学生の派遣が開始されます。「教育の質保証」を確実に担保するために、各大学の教員間における連携体制を強化する必要があります。言い換えれば、長期留学した学生は修士論文2編を執筆する必要があるため、今後は両大学の教員による「渡航前研究指導システム」を確立することがDDプログラムを確実に構築していく上で必要不可欠な方策であることを、三大学の関係者で再確認できました。その他、共通科目「インフラ維持管理工学カリキュラム」の実施や、インターンシップの実施等についても精力的に協議がなされました。


2018.08.23

韓国短期留学及び中国長期留学の渡航前説明会を開催致しました。

平成30年8月16日と8月23日に中国・山東大学と韓国・成均館大学への派遣学生4人を対象に渡航前の説明会を開催致しました。今年度は単位互換制度に基づく短期留学(6か月間)の学生が2人、ダブル・ディグリー制度に基づく長期留学(1年間)の学生が2人です。4人の出発はいよいよ8月末に迫ってきました。

この日は、本事業の総括担当である工学研究科の夛田彰秀教授より学生への激励の挨拶がなされ、その後は国際コーディネーターによる現地での生活上の注意点や一時帰国する際の連絡、持ち物の紹介及び授業の履修登録方法等について、詳しく情報の提供がなされました。特に、本事業で海外へ派遣する学生全員には、OSSMA(危機管理サービス)に加入させています。また、長崎大学が作成した「危機管理ガイドブック」や緊急対応の連絡先等を配布し、できるだけ学生たちに安心した状態で留学に行けるよう努めています。

今後は学生たちの留学先での危機管理や留学全般に関する相談、サポート等について、本事業の国際コーディネーターのみならず、両大学の指導教員も含め、情報を共有しながら臨機応変に対応して行きたいと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。


2018.08.20

韓国・成均館大学及び中国・山東大学においてサマースクールが開催されました。

本年8月4日から8月18日及び8月12日から8月26日までの約2週間、韓国と中国におけるインフラ整備の現状及び課題等を事前に学ぶと伴に、平成31年度以降に両大学へ派遣する大学院生の確保を大きな目的に、両大学においてサマースクールが開催されました。このサマープログラムには、長崎大学工学部工学科の社会環境デザイン工学コース及び化学・物質工学コースの3年生と4年生9名が参加しました。

韓国・成均館大学では、インフラに関する特別講義やハングル講座を開講して頂きました。さらに、文化体験では、韓国伝統衣装であるハンボクを試着する等の韓流文化にも触れることができました。また、成均館大学校においてサマースクールが開催されるのは、今回が2回目です。昨年度のこのサマースクールに参加した学生1名は、これをきっかけに大学院まで進学し、さらに現在は本事業のダブル・ディグリー制度を利用し、中国・山東大学へ長期留学中です。サマースクールの「呼び水的な効果」が現れたものと自負しております。

中国・山東大学では、学生たちにより多くのことを経験してもらうために、青島市にある青島キャンパスと済南市にある済南キャンパスにそれぞれ1週間ずつを滞在させて頂きました。

特に、昨年に完成したばかりの青島キャンパスでは、教室も宿舎もすべて斬新なデザインとなっています。このキャンパスでサマースクールを開講して頂いたのは環境科学与工程学院でした。一方、2週間目に滞在したのは、世界遺産がある済南キャンパスです。こちらのキャンパスでは土建与水利学院の関係者がお世話して頂きました。短い2週間ではありましたが、太極拳、茶道や凧作り、書道等の文化体験を経験させてもらうと伴に、トンネル等の現場見学も体験致しました。きっと日本と異なる視点からインフラ整備の現状を勉強することができたものと確信しております。

このような機会と外的な刺激を上手に活用して、グローバル人材にとって不可欠な英語基礎力のアップを図っていくと伴に、2大学での留学生活について知ってもらい、少しでも派遣学生が増えてくれればと願っている所です。

今後は感想文の提出に併せて、第3クワォーター、あるいは第4クワォーターに、学内留学報告会の開催を予定しております。さらに、本事業で派遣した学生の全員にTOEICの受験を義務化しており、11月の受験に向けて、シッカリと自主勉強してもらうことになっています。学生達からのそれぞれの感想や印象を聞くのが楽しみです。


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