新着情報

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News & Topics
2024.09.30

ASEAN拡張型短期留学プログラムを実施しました

2024年8月22日より、ラオス国立大学の教員および大学院生各1名を対象に「ASEAN拡張型短期留学プログラム」を実施しました。本プログラムの目的は、世界展開力強化事業で協働する同大学教員を、今後の共同研究の可能性を探る機会として招聘し、本学教員と情報交換を行うこと、また大学院生については、本学総合生産科学研究科の研究室に受入れ、本学教員の指導の下研究活動を行うものです。今回の2名は、社会環境デザイン工学コース・土木構造学研究室の西川貴文准教授の研究室に受入れ、同准教授の指導のもと各々の研究領域に則した情報収集・交換等に努め、9月17日までの27日間にわたり長崎大学で研究活動を行いました。

2024.09.30

ハイブリッド型短期留学プログラムを実施しました

2024年7月13日より、長崎大学、成均館大学(韓国)、山東大学(中国)、ラオス国立大学、南洋理工大学(シンガポール)の5校による「ハイブリッド型短期留学プログラム」が実施されました。本プログラムは、グローバルに活躍できるインフラ人材育成を目指す「キャンパス・アジア・プログラム」の一環で、参加学生は韓国→中国→日本と、各大学でのプログラムを通して各国のインフラ事情や異文化への理解を深めることを目的に実施されています。プログラム内容は、①オンライン講義 (7/13-8/3)と ②各大学での現地プログラム (8/9-8/28) を組み合わせたハイブリッド型で、本年度は4大学から計36名(長崎12名・成均館10名・山東12名・ラオス2名)が参加しました。今回からは長崎大学からラオスおよびシンガポールへの学生派遣(各2名)も開始し、ASEANを交えたより広域での活発な学生交流が実現しました。



各大学でのプログラムは、特別講義や現地語講座、文化体験、市内ツアー、インフラ現場視察等が用意され、長崎大学では長崎の災害現場やインフラ施設を視察する雲仙・島原への1泊旅行も実施しました。(雲仙岳災害記念館・橋・トンネル工事現場等) プログラム最終日には、各グループが発表する成果発表会が行われ、各グループとも実渡航留学とグループワークを重ねながら活発な学生交流が行われていた様子が窺え、それぞれの学生にとって有意義なプログラムとなりました。



また本年度より日中韓の交換留学プログラムの枠組みをASEANに拡げ、長崎大学から南洋理工大学(シンガポール)およびラオス国立大学へ各2名派遣しました。シンガポールでは、南洋理工大学への訪問および施設見学に加え、五洋建設株式会社の協力のもと、インフラ建設現場でのインターンシップ研修(3日間)に参加させていただく機会に恵まれ、大学間交流のみならず海外でのインフラ建設現場を肌で体感することができたことは、学生の今後の進路選択にも大きな影響を与えうる有意義な経験となったようです。



またラオスでは、①日本とラオスのインフラ事情を紹介する双方の学生によるプレゼンテーション、②インフラ講義、③Lao Art Museum建設現場視察、④市内視察等、のプログラムを通してラオスのインフラ事情への理解を深めるとともに、多数のラオス学生との交流を通して現地の文化・人々に対する理解を深めることができました。



これまで交流を重ねてきたキャンパス・アジアの事業も2026年3月で終了となります。来年度は最後のハイブリッド型短期留学プログラムとなりますが、その集大成としてより一層充実したプログラムとなるよう準備を進めてまいります。

2024.04.30

第7回キャンパス・アジア実務担当者会議の開催

第7回キャンパス・アジア事業に関する実務担当者会議が4月23日、山東大学(中国)、成均館大学校(韓国)、ラオス国立大学、南洋理工大学(シンガポール)、長崎大学参加のもと、オンラインにて開催されました。今回の会議では、主に2024度に実施される「ハイブリット型短期留学プログラム」についての協議が行われ、今年度のホスト校である成均館大学校からは実施計画についての詳しい説明が行われました。その結果、全体スケジュールは7月13日~8月28日で決定し、7月~8月初旬はオンライン講義、その後 韓国→中国→日本の順に実渡航留学が実施されることとなりました。また、長崎大学での実施後、各大学のアカデミックカレンダーの調整状況に応じ、ラオスまたはシンガポールへの実渡航も計画されています。各大学の参加人数や学生に対する支援内容等についても概ね決定され、今後は各大学における学生募集、講義内容やスケジュール調整等の具体的な準備に取り組んでいきます。

次に、今年度から本格的に実施される「ASEAN拡張型短期留学プログラム」についても、長崎大学とラオス国立大学との二大学間での計画について鈴木准教授より説明が行われました。本学はこの計画に基づいて今後具体的な準備に入りますが、他の参加大学においても実施に向け二大学間での積極的な協議が期待される旨の発言がありました。

さらに同准教授からは、5大学間での研究リソースの共有・共同研究・シンポジウムの開催等を目的とする「国際コラボレーションラボ」の一環として、昨年度に引き続き各参加大学から特別研究学生を本学に招聘し、総合生産科学研究科において研究実習(研究室配属)を実施する計画についても説明が行われました。国際コラボレーションラボは、本事業の重要なコンテンツの1つであり、学生間だけでなく教員間の研究交流促進も大いに期待されています。

最後に、昨年秋に実施された文部科学省による中間評価の結果が先月公表され、本事業が「A評価」であったことが報告されました。また、同省からのコメントも共有され、今後もプログラムのより一層の充実を目指し改善を図りつつ、5大学間で協力し円滑かつ着実に事業の実施を進めていくことを確認し、閉会となりました。

2024.04.12

キャンパス・アジア 長崎大学「大学の世界展開力強化事業」(第3モード)第1回外部評価委員会の開催

令和6年3月11日に、キャンパス・アジア「大学の世界展開力強化事業」(第3モード)第1回外部評価委員会が開催されました。本委員会は外部評価委員として、山口大学・名誉教授、大日本ダイヤコンサルタント会長、本学の医歯薬学総合研究科・教授、本学水産環境科学総合研究科・教授の計4名で構成されています。本委員会では、「アジアの大学間連携による持続的社会基盤整備を支えるグローバル人材育成事業」におけるこれまでの活動内容の評価および継続的改善を図ることを目的に開催されました。

第1回外部評価委員会では、先ず本事業の実施責任者である坂口大作工学研究科長による挨拶の後、鈴木誠二准教授より本事業の ①概要(背景・目的・人材像等)、②進捗状況、③今後の展開、について説明がされました。次いで、外部評価委員の先生方には本事業第3モード開始以来3年間の実績を総括した上で、これまでの取組みについての評価、さらに事業終了までの今後2年間に求められる改善点等について様々な観点からご意見を頂き、総合的に本事業のこれまでの進捗状況やこれからの取り組みについて評価されました。本事業への取組みおよび進捗状況に対しては概ね高い評価を受ける一方、本プログラム参加後の同窓生追跡調査の必要性や、学生・企業に対し具体的な数字を示した上でのより効果的なPR活動の必要性、さらには担当教員に対する適正評価や大学組織としての事業支援体制強化の必要性など、様々な観点から忌憚のないご意見を頂きました。

インフラ人材育成コンソーシアム運営会議の諮問組織として、第2モードに続き、学外内の有識者を構成員とする「外部評価委員会」を開催することで、本事業の取組状況や学生交流プログラムの内容、教育の質の保証、成果の情報発信など、外部から客観的に評価されることにより、委員からの提言や意見をもとに事業の継続的な改善を図ることが可能となります。また評価報告として、「学生交流プログラムおよび教育の質を保証するため、コンソーシアム会議を定期的に開催するなど事業計画は着実に実施されていることが確認でき、高く評価できる。事業継続に向けた部局内組織体制は整備されている一方で,大学組織として担当教員の評価も含めて事業支援体制の更なる強化が望まれる。」との貴重なご意見がありました。なお、外部評価報告書は本ホームページに追って掲載いたします。

今回の外部評価委員会の先生方から頂戴した貴重なご意見を真摯に受け止め、第3モード終了までの今後2年間の事業展開に活用してまいります。

2024.01.26

CAMPUS Asia Winter Short Term Exchange Program in NAGASAKIを実施しました。

1月15日から26日まで、韓国・成均館大学校から学生を6名、特別研究学生として受入れ、CAMPUS Asia Winter Short Term Exchange Program in NAGASAKIを実施しました。 初日の15日にオリエンテーションを行い、担当教員から全体的なプログラムとスケジュールについて説明がありました。各学生が自己紹介とプログラムに対する抱負を述べ、同席した国際コーディネーターと顔合わせしてオリエンテーション終了。午後、コーディネーターからこの先約2週間、日本での生活で知っておくと便利な日本語会話や情報について説明がありました。

2日目からはインフラ維持管理に関する特別講義を受け、日本文化体験では長崎の代表的な料理の一つであるトルコライスを作って試食しました。韓国で日本のとんかつが大変人気であると聞いた講師の先生の計らいにより、トルコライスに決定されたとのことです。学生たちに大変好評で、楽しく有意義な体験だったとの感想でした。 講義室での講義以外に現場見学を実施しました。雲仙市では、1990年から始まった雲仙普賢岳の噴火活動による被害からの復興を雲仙災害復興記念館で学び、火砕流が流れ下った跡が残るむき出しの山肌を見て被害を実感しました。また、熊本市と阿蘇市では、2016年の熊本地震で被害を受けた熊本城で、いまだに修復が完了しない石垣や建物の壁の被災状況を見学し、熊本地震震災ミュージアムではガイドの方から詳細な説明を聞きながら、震災遺構として保存されている旧東海大学阿蘇キャンパスの校舎やすぐそばの亀裂の入った地面を見て地震の威力や恐ろしさ、それから耐震補強工事の大切さを知ることができました。その後、現在も活発な活動を続けている阿蘇中岳火口見学をし、また、インフラ建設現場の一つとして、熊本地震からの復興を語るうえで欠かすことのできない新阿蘇大橋も、間近で見ながら引率の先生の説明を聞きました。


3名ずつ2グループに分かれて研究室活動も行いました。社会環境デザイン工学コースの水圏環境研究室と土木構造研究室に配属され、各研究室の教員の指導の下で所属する学生たちと一緒に実験や解析、体験学習を行いました。

今回のプログラム中、長崎大学の学生で過去にキャンパスアジアのプログラムに参加した同窓生と交流する時間もありました。短時間の交流でしたが、長崎側の学生がカステラ屋さんを案内したり、夕方中華料理店に行ってちゃんぽんを食べながら、互いの国の食事の時のマナーの違いについて語ったり、長崎大学の学生がハイブリッド型短期留学プログラムで韓国を訪れた時の様子を、写真を見せながら語り合うなど、相互の文化を学び親睦を深める良い時間となりました。



1月26日に、今プログラムの締めくくりとして成果発表会を行いました。成果発表会には,韓国から3名の先生が参加されました。研究室に配属された3名1組で2グループの発表が行われ、PowerPointで作成した資料を示しながら、期間中に学んだことや感想について発表しました。各学生は学内での活動も熱心に取り組みましたが、一日の終了後や週末も市外の施設を訪ねるなどいろいろなところへ行き、活動的に行動して長崎での滞在を満喫していたことが伺えました。



今回のプログラム実施によって、キャンパスアジアの事業内容が韓国の学生に広く知られ、他のプログラムにも多くの学生が参加するようになることを期待しています。

2023.11.30

第3回 世界展開力強化事業 インフラ人材育成コンソーシアム会議の開催

さる11月13日に韓国・成均館大学校において、第3回目のインフラ人材育成コンソーシアム会議を開催しました。今回のコンソーシアム会議には、本学9名、韓国成均館大学校6名、中国山東大学4名、ラオス国立大学1名の4大学の関係者らがハイブリッド形式で参加しました。

この会議では、2023年度の活動実績として、山東大学の韓副院長によりハイブリッド型短期留学プログラムの実施報告が行われました。昨年度より多くの学生が参加し、特にすべての参加学生が実渡航に参加することができたことは大きな成果であり、学生アンケートによる調査結果も概ね満足という結果でした。また、本学の鈴木誠二准教授によるダブル・ディグリー・プログラムや同窓会組織等の実績報告も行われました。

2024年の実施計画としては、引き続きDDプログラム及びハイブリッド型短期プログラムを実施するとともに、ASEAN拡張型短期留学プログラムの計画・実施をすることで合意されました。長崎大学とシンガポール・南洋理工大学は学生交流の協定書締結が完了し、すでに2023年度から試験的に2名の学生を派遣する予定となっています。各プログラムや大学が直面する課題、またそれに対する提案などについても活発な意見が交わされました。

また、本学西川貴文准教授の提案により準備が進められてきた5大学間研究リソースの共同利用・共同研究・シンポジウムの開催等を目的とする「国際コラボレーションラボ」の運用に向けその進捗状況が報告され、日中韓による国際コラボレーションラボの覚書を締結することが決定され、年内の署名に向けて進めることで合意されました。これにより学生のみならず教員間の研究交流と発展が大いに期待されています。

最後に今回の会議に参加した大学間の教員らによる研究発表会が行われ、各大学の研究内容およびリソースの紹介など貴重な情報交換の機会となりました。今後も5大学間で協力しながら、円滑かつ着実に事業の実施を進めていきたいと思います。

2023.09.15

ダブル・ディグリープログラムの学生が来日しました!

9月初旬に中国の山東大学から1年間留学予定の修士課程のダブル・デイグリー留学の学生3名が長崎に到着しました。今年度で第4期生となります。9月4日にオリエンテーションが行われ、長崎大学の紹介や今後の長崎大学での授業スケジュール、教職員等が紹介されました。さらに、国際コーディネータからは、日本において日常生活を送っていく上で必要な諸手続きや注意事項などについて詳細に説明されました。

本事業では10月からの講義をスムーズに受講できるように、9月中に留学生全員を対象とした入学前教育プログラムを第2モードから毎年実施しています。今回の受入学生も初級レベルの日本語研修に加え、日本の生活に馴染んでもらうために、日本人学生とのレクリエーションも実施しました。今後は、日本のインフラ建設現場の視察も計画しており、こういった取組みにより、本学での教育・研究が有意義なものとなるように全力でサポートしていきたいと考えています。

2023.09.01

ハイブリッド型短期留学プログラムを実施しました

2023年7月15日から8月23日まで、山東大学が主催し、日本長崎大学、韓国成均館大学、シンガポール南洋理工大学及びラオス国立大学が共同で協力し、2023年度「ハイブリット型短期プログラム」をオンラインと実渡航の組み合わせにより実施しました。山東大学土木水利学院、齐鲁交通学院、環境科学与工程学院から11名、長崎大学から8名、成均館大学校から8名の学生、ラオス国立大学から1名の計28名の学生が参加しました。

このプログラムは、オンラインと実渡航を融合させた留学を通して、異文化や他国のインフラについて見識を深めるキャンパス・アジアプロジェクトの目玉の一つです。オンライン講義は7月15日から8月5日の間で、中国、日本、韓国、シンガポールの各分野の先生方が各国の持続的社会基盤整備に関わる講義を行いました。実渡航は、8月6日から23日までで実施しました。参加学生は順次に、長崎大学、成均館大学校と山東大学を訪問し、2ヶ国以上留学することも本プログラムの特徴です。

8月6日から10日に、成均館大学校から学生8名、山東大学から学生8名・職員1名及びラオス国立大学から学生1名が実際に長崎を訪れ、長崎大学で実渡航のプログラムを実施しました。また、第2モードのキャンパスアジア同窓生8名も参加・協力し、学生参加型で実渡航内容の企画・運営が実施されました。特別インフラ講義や日本語講義、歴史文化講義のほか、学生間の交流会やグループワークでは、英語によるインフラの整備状況の紹介や、多文化の体験、同窓生卒業後の活動状況等を紹介しました。市内現場見学は長崎大学の参加学生の企画の下、グループごとに実施されました。現場見学では、雲仙普賢岳災害復旧工事現場と雲仙災害復興記念館等のインフラ建設現場を視察する予定としていたが、台風の影響で実施できませんでしたが、日本のインフラ社会的背景及び日本の文化を理解する機会となりました。

一方、8月11日から15日に、長崎大学から学生8名・職員1名、山東大学から学生11名・職員1名が韓国を訪れ、成均館大学校で実渡航のプログラムを実施しました。インフラ関連施設として始華潮力発電所を見学し、文化体験はソウルの古宮・景福宮や昔ながらの伝統家屋が残る北村を回るとともに、ソウル南山タワーの展望台に上ってソウルの街並みを見渡しながら都市の成り立ちについて見学し、成均館大学校内の施設も見学しました。今回の留学では意欲的に異文化について学び、成均館大学校や山東大学のキャンパスアジアに参加している学生たちとも積極的に交流し,有意義な経験を積むことができました。

今年度の主催校である山東大学が最後の実渡航地として、8月16日から23日までに、長崎大学から学生8名・職員1名及び成均館大学校から学生8名が韓国を訪れました。中国では、中国語・中国文化の講義はもちろん、専門知識と中日韓三国の実践事例を組み合わせた土木、水利、岩土分野の専門講義を実施されました。また、山東大学の歴史博物館や中国の伝統文化体験センター、山東省博物館、曲阜三孔等を訪れ、中国の長い歴史と文化、山東大学の歴史と影響力のある教育理念を深く理解でき、多彩な文化プログラムも企画されました。済南地下鉄工事現場と実験室の訪問することにより、専門分野への認識が高まり、中日韓三国の基礎インフラ建設における共通点と相違点、将来の発展動向をより明確に理解できたと思います。

8月22日の午後には、プログラムのグループワークと成果発表会が実施されました。日中韓大学の代表者がオンラインとオフラインで出席されました。学生たちがオンライン講義と実渡航留学を通じて経験したこと、学んだことを発表され、グループプレゼンテーションと審査員の審議を経て、優秀発表グループ1つと優秀メンバー6人が選ばれ、賞状も授与されました。

今回のプログラムが学生たちにとって、とても有意義であったことと思います。プログラムに参加した学生たちに留学レポートとアンケートを課しており、今後は、HPにもその内容を掲載する予定です。最後に、今後は「ハイブリット型短期留学」や「ASEAN拡張型短期留学」、「日中韓ダブル・ディーグリープログラム」などへ参加することを期待しています。

2023.08.18

ダブル・ディグリープログラムの受入留学生3名の成果発表会の開催

8月2日に、本事業のダブル・ディグリープログラム(以降、DDプログラムと略記する。)に基づく中国・山東大学から受入れた3名の留学生による成果発表会が対面形式で実施されました。学生達の指導教員のみならず、本事業に関わる先生方や事務職員、同じく所属の研究室の学生たちも参加しました。

3名の留学生は、一年間に渡る長崎大学での留学生活を振り返り、本学で経験した勉学・研究に関すること、長崎を代表する料理や宿舎での日常生活に関すること、長崎という街の印象および長崎以外の都市まで足を運んだ国内旅行等について、数多くの写真を交えながら語ってくれました。特に、この一年間を通して修士論文に関わる研究活動や得られた成果、中間研究の進捗状況等について報告してくれました。 また、アンケート調査では、すべての項目において「満足」、あるいは「概ね満足」との回答を得ており、特に留学前と留学後の変化については、「今回の経験により、私の生活は大きく変化させました。留学生活を通じて、基本的な英語スキルを習得し、さまざまな人々に出会い、世界を知る機会を得ました」「留学を通じて、豊富な学術的知識と研究の経験を得るだけでなく、異文化交流とコミュニケーション能力、日本語能力も大幅に向上させました。」、と高い満足度を得る結果となりました。当該事業下での留学を通じて、自分自身の変化や、博士後期課程への進学等を考える機会を得て、長崎大学へ留学してよかったと思ってもらえた様です。関係者として本当によかったと思っています。

最後に工学研究科水科学環境の田邊コース長より、留学生に対して労いの言葉等を掛けて頂きました。長崎大学での留学経験が彼らの生涯の財産となり、帰国後も三カ国のインフラ関連の架け橋として社会に貢献してくれることを願っています。DDプログラムの学生達は2024年の3月末日に本学を修了予定です。今後も指導教員の先生とも密に連絡を取りながら、修士論文を完成させていく予定です。

2023.07.26

第4回キャンパス・アジア実務担当者会議の開催

7月26日に第4回キャンパス・アジア事業に関する実務担当者会議がシンガポールの南洋理工大学で開催されました。今回の会議は、オンラインと対面のハイブリッド型で実施されました。山東大学、成均館大学校、南洋理工大学及びラオス国立大学の実務担当者をはじめ、長崎大学大学院工学研究科や国際企画課の教職員も参加し、活発な意見交換が行われました。新型コロナウィルス感染症拡大後、ようやく山東大学の先生方と対面で会議が開催することができました。

この会議では、様々な議題について議論されました。特に、今年度に実施する「ハイブリット型短期プログラム」のオンライン講義について、学部生から大学院生まで、様々な学問分野や学年が異なる学生が集まっている中、講義の内容を分かりやすく理解してもらうための工夫等についても議論されました。また、課題となっているASEAN大学の学生への支援策(実渡航費用)についても意見交換を行いました。今年度より、ようやく山東大学の学生も実渡航ができるようになり、学生たちの交流が楽しみです。また、今年度の「日中韓ダブル・ディグリープログラム」及び「ハイブリッド型短期留学プログラム」の交流人数、進捗状況や問題点等について、意見交換が行われました。

国際コラボレーションラボ室は、すでに設置済みで、まずは長崎大学と山東大学との間での協定締結について会議でその詳細を議論されました。また、成均館大学校からも締結したいとの意向があり、今年度中に協定を締結できるように、今後準備していきます。特に国際コラボレーションラボは、本事業の重要なコンテンツの1つであり、DDP学生だけでなく教員間の研究促進と拡張が大いに期待されます。